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​大切にしていること

​​地域自給の先に見据える豊かなくらし

十数年前、木曽川上流の町に産廃処分場建設計画が持ち上がりました。処分場から排水が木曽川に流れ込めば、下流に住む私たちの飲み水や、知多半島の農業用水も汚染されるかもしれない…
この問題に取り組むうちに、処分場に持ち込まれるゴミは、私たちの豊かで便利な暮らしが生み出していることに気づきました。そして、下流の暮らしと上流の森や田畑はつながっていて、街の人たちが安心して暮らすには、上流の森や林が守られ、農薬や化学肥料に頼らない健全な農業の営みが欠かせないことを実感したのです。
以来、地域自給の先にはっきりと見えてきた「流域自給」がくらしを耕す会の目指すところとなりました。

南知多町の有機の畑

遠くのオーガニックより
地元でとれたものを

気候風土にあった食で元気なくらしを

身土不二の考え方を耕す会流に表現するとこうなります。どんなものを食べたら元気に暮らせるかはその土地の気候風土によって決まります。米と野菜を基本に、魚や大豆でたんぱく質を摂る日本人には、麦を主食とする欧米の食事は合いません。肉や乳製品を大量に食べるのも体に負担をかけることになります。産地が近くにあれば、直接訪ねることもできるし、輸送のコストも減らすことができます。安全なものを遠く離れた所から運んでくるよりも、地元で作られた農産物を食べる方が、エネルギー面からも健康面からも理にかなったことだと考えています。

ねぎの調理イラスト

​つながり

​​単なる消費者、単なる生産者から脱却し、人のつながりを結びなおす

くらしを耕す会では、作る人(生産者)・食べる人(会員)・運ぶ人(スタッフ)の三者が、対等な立場でお互いを支えあい、喜びも苦労も分かち合う大きな家族のような関係を目指しています。単なる消費者、単なる生産者から脱却し、大量消費時代が壊してきた人のつながりを結びなおす一つのモデルとして、食べものを中心に、くらしそのものを楽しみながら変えていこうと活動を進めています。

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